雌竹で畑の支柱を作る|竹を同じ長さに切る方法も解説

畑をするようになると必ずお世話になるといってもいい「支柱」。

多くの人はホームセンターで購入するかもしれないが、身近な竹を利用するとタダでたくさんの支柱が手に入る。

今回は支柱としての利用に最適な「雌竹」についてと、体一つで竹を同じ長さに切りそろえる方法について紹介しよう。

田舎で畑をはじめたばかりという人に読んでいただければ幸いだ。

雌竹ってどんな竹?

雌竹(めだけ)という竹の名前を聞いたことはあるだろうか?

竹というと大半の人が想像するのが「真竹」だが、雌竹は真竹よりも細いのが特徴他にも細い竹はあるのだが、節をぐるっと巻くようにして生える葉が特徴的で、葉が茶色く枯れてもずっと残り続ける。雌竹は関東以西に分布し、寒冷地域には分布しないのが一般的なようだ。

5月ごろに花を咲かせる場合がある。場合があるというのは雌竹は毎年花を咲かせるわけではないからだ。同じく5月ごろに地下茎からタケノコがでて繁殖するのだが、一般的なタケノコとは違って苦いことから「ニガタケ」と呼ばれることもある。

雌竹は畑の支柱にピッタリ

真竹に比べて細い雌竹は、畑の支柱にピッタリの太さをしている。そもそも、雌竹は農業資材や漁業資材として利用されていた経緯があり、その多くは資材用途して植えられていたようだ。現在は老朽化しにくい鉄製の支柱を利用する人が多くなってしまい、使われなくなった雌竹の多くは野生化してしまっている。

雌竹は強度も申し分なく、ちょっとやそっとのことでは折れない。経年劣化するデメリットはあるが、やがて土へ換える素材だし、傷めば燃料にしてしまうという方法もある。近くに雌竹が生えていれば、土地の持ち主に使わせてもらってもいいか交渉してみるといいだろう。切り出すのは多少手間がかかるが、1時間程度作業するだけで十分すぎるほどの支柱を準備できる。多くの場合は無料で切らせてもらえるはずなので、利用しない手はない。

雌竹の切り出し方法

雌竹を切り出すには「ノコギリ」を使用する。拍子抜けするほどかんたんに切れるので、ノコギリはなんでもいいが、あまり大きなものだと取り回しが悪いので、ほどほどにコンパクトなものがおすすめだ。

私は園芸用でおなじみの「シルキー/ポケットボーイ170(万能目)」を使用している。替刃も販売されているし、折りたたんで収納できるのでとても使いやすく安全だ。

 

雌竹の切り出しは、根本の辺りを斜めに切ると無駄がない。斜めに切るのは地面に刺しやすいからだ。水平に雌竹を切ってしまうとどうしても地面に突き刺しにくくなる。切り出しのときから斜めに切っておくと、切り直しの必要がなく工程に無駄がないというわけだ。

雌竹はそれほど重量もないので比較的安全に伐採できるが、道路に面しているところや人の往来があるところでの伐採は気をつけよう。倒れる竹は軽くても危険。安全第一でいこう。

2つの寸法の測り方

雌竹を切り出したら、使いやすい長さに切りそろえる必要がある。メジャーで測って切断も正確でいいかもしれないが、もっとかんたんに同じ長さに切りそろえられるの方法があるので紹介しよう。

  • 背の高い支柱に最適な「一尋(ひとひろ)」
  • 背の低い支柱に最適な「矢引き」

という伝統的な測り方だ。

一尋(ひとひろ)

一尋(ひとひろ)は、昔から使われている単位だ。

日本の慣習的な長さの単位。両手を左右に伸ばしたときの、指先から指先までの長さを基準にし、1尋は5尺すなわち約1.515メートル、ないし6尺すなわち約1.816メートル。縄・釣り糸の長さや水深に用い、水深の場合は6尺とされる。出典:goo国語辞書

一尋(ひとひろ)は、おおよそ1.5~1.8m程度の長さで、かんたんに言えば人の身長くらいの長さ。これを測るには、両手を目一杯広げる。測ったら手がずれないようにギュッと竹を握ってノコギリで切るだけ。このときも斜めに切っておけば、もう一本支柱を切り出せる場合に役立つぞ。

矢引き

矢引きは、一尋(ひとひろ)のおおよそ半分の長さで75cmくらいを指し、弓をひいたときの両手の距離を使った測り方だ。私が使っているのは、正確にいうと「大矢引き(おおやびき)」という単位で、おおよそ1mくらい。

「もののけ姫」のアシタカになって気分で、弓を思いっきり引くイメージでやろう。写真のポーズでおおよそ1mだ。一度メジャーを使って、大矢引きの感覚を身につければ、ロープやヒモをカットするときに役に立つぞ。

残った竹の使いみち

伐採した雌竹から資材採りが終わって、竹の先端のほうが余ったら、しばらく外に放置しておいて水分を抜いておこう。そうすると油の多い雌竹は燃えやすく強い火力で一気に燃える。焚き火や炭熾しの焚き付け燃料として使うと大活躍してくれる。雌竹は無駄なく活用できるので、もし近所に生えているようならぜひ活用してみてほしい。