ゆるく持続できる?自然農法の畝立てを実践してみた

自然農法という農法について知っているだろうか?

土を耕さず、草を生やし、肥料もほとんど使わず、農薬も使わない…そんな現代の慣行農法の真逆をいく農法だ。自然の生態系をうまく利用した自然農法について調べていると興味が湧いてしまった。なんでも、虫や草を敵に回さないのだという。あまりにもワクワクしてしまって、ついには実践までしてしまった。

今回は、この自然農法の変わった畝立てについて紹介したいと思う。

自然農法とは?

↑以前に起こした自然畝で育てている「ミニトマト」

自然農法とは「自然生態系利用農法」を指す。

一般的な慣行農法とは違って

  • 土は耕さず草に耕してもらう
  • 化学肥料は使わない
  • 農薬は使わない

といった特徴がある。

草をある程度生やす農法なため、草と戦うのは面倒ではあるものの、土を耕す必要がないので人力だけで作業しやすい。土を耕さないことから、畝を立てるのは始めの一回だけで済み、一度畝立てが終わってしまったらあとは形を修正する程度でずっと利用できる。

また、「自然農法」最大の特徴が連作障害に悩まされにくいという点だ。自然農法では草の根が複雑に伸び絡み合うのが連作障害に悩まされにくい要因なのかもしれない。

肥料は外部から持ち込まず、その場に生えていた草を刈って、その場にねかせておくだけ。これを繰り返していくことで、土に草の亡骸が堆積され徐々に土が豊かになっていくそうだ。自然農法は肥料や農薬を使わないので、環境への負荷が少なく、お財布にも優しい農法だ。農薬を使わないので、多少虫に食われる場合もあるが、食べる草が周りにたくさん生えていることから、想像よりも少ない被害ですむそうだ。実入りはそこまで多くないようだが、自分の食べる分を確保するにはうってつけと言ってもいい農法だろう。

そんな自然農法の畝立てを実践してみたのでその手順を紹介していこう。

自然農法の畝立て

自然農法の畝立てにあると便利なのが

  • 三角ホー
  • スコップ
  • 麻紐
  • 細い杭(竹などでOK)
  • 平グワ

これだけあると相当作業しやすい。

1.草を刈る

まずは自然畝を立てる場所の草を刈る。

↑三角ホーを使えば立ちながら草を根元から刈れる

草が多い茂っているのであれば、草をまずノコギリがまなどを使って短く刈り、その後三角ホーを使って青草を根元から断ち切る。なぜ草を刈るのかというと、あとでこの上に土をかぶせるときに青草が入っていると発酵しガスがでて野菜の根に悪影響を及ぼすから。少し土に混ざるくらいなら問題ないが、できる限り青草を刈り取るようにしよう。

2.畝の寸法を決める

↑こんな感じでロープを張る。

畝の寸法を決めて、杭を打ってロープを張る。杭には近所に生えている雌竹(めだけ)を利用した。雌竹の切り出し方については他の記事で書いているので参考にしてみてほしい。

雌竹に関する記事はこちら

自然農法では、幅の広い(1.0〜1.5mくらい)畝が一般的だ。自然農法の畝は一度起こすとそれからは修正して使い続ける。長く使うので、できる限り綺麗に仕上げておいた方が後悔が少ないはず。形はどうでもいいならこの工程は必要ない。

この段階でロープを水平にピン張るように意識すると、畝の上面を仕上げる際に目安にできる。余裕があるなら水平も目分量でいいので出しておこう。少し傾斜をつけて雨水の流れをコントロールするのが上級者らしい。私はそこまではしなかった。

3.ロープに沿ってスコップで畝の外周を掘り下げる

↑スコップでロープの外周部を掘り下げる

ロープに沿って畝の外周部をスコップで掘り下げる。この時使用するのは剣先スコップが使いやすい。スコップで掘った畝間の高さも揃えておくと畝間を歩く際に歩きやすいので、できるだけ綺麗に仕上げるようにしよう。スコップで掘った土は、畝にどさっと乗せて中央に盛っていこう。土の高さが低いところを中心に土を盛っていくとあとが楽だ。

4.畝の形を整える

↑平グワを使っての鎮圧作業

外周部を掘り終えたら杭とロープを外し、平グワを使って土をほぐして形を整える。畝の上面は出来るだけ平らにしよう。形が綺麗にできたら平グワの面を使って表面を軽くたたいて鎮圧し土を固める。

自然農法の場合は土をふかふかにする必要がない。むしろ土は雨などで崩れないようにしっかりと平グワで押し付けるくらいでOKだ。

↑鎮圧後の自然畝

鎮圧作業は思ったより大変だが、この工程が畝の形を決めるといってもいい。丁寧にやろう。

5.最初に刈った草を畝に敷き詰める

↑草を敷き詰めた様子

最初に刈った草を畝に敷き詰め、土が露出しないようにする。土が露出していると土が乾きやすくなってしまうので、全面覆い尽くすようにかぶせよう。草が足りない場合は、他の場所で刈った草を敷き詰めてもいい。今回は数日前に周りの草を刈ったのでそれを利用した。

畝間(畝の周りの凹み)にも草を敷いているが、畝間に草を敷いておくと雨の後でも靴に泥がつきにくくなる。その上、草を踏むことで草の分解が促されそれが畑への肥料にもなるのだ。もし草を刈って処分に困ったら畝間に入れておこう。

あとがき

これで畝ができたので、あとは種をまいたり、苗を定植するなりしていく。土地が痩せている場合は、植物の栄養不足が感じられた時に米ぬかと油かすをまくそうだ。しかし、それも土地が痩せている間だけで、草を生やし、生き物が活動することで徐々に土地は豊かになっていくそう。自然農法は気長にまち、自然と向き合って続けていくのが大切なようだ。

私の場合は別の自然畝でミニトマト、ブロッコリーを育てているがすくすくと育っている。種のまき方には別の記事で紹介しようと思っているので乞うご期待。