「半農半X」という生き方を1年実践してわかったことPART1

半農半Xという生き方を知ってますか?

半農半Xとは「自分たちが食べる野菜を自給自足し生活コストを低くして、好きな生業Xで小さく稼いで暮らしていくスタイル」のことです。 

能登の限界集落に腰をすえて一年と少し。半農半Xにチャレンジしてもう一年。一年経って、ようやく半農半Xの豊かさを手に入れたような気がしてきました。 僕のこの一年の変遷と、私の生き方についてお伝えできればと思います。

結論から言うと「半農半X」めっちゃいいよってお話です。

本記事は書き始めると長くなってしまったので、4回にわたってお伝えしていきます。

農のある暮らし

半農半Xの農 では「自分たちの食べる分を生産する」という考え方が基本です。

2020年7月ごろの畑

僕もそれにならい、2020年の3月ごろから、近所の人に畑を貸してもらって畑をはじめました。 大体5m×10mぐらいですかね。0.5アールほどの小さな畑です。限界集落では、荒れてしまった耕作放棄地がたくさんあるので、畑を借りようと思えばすぐに借りられます。 畑の立ち上げは、近所の農家さんが強力にサポートをしてくれました。

農家さんのトラクター

農家さんから「畑に石灰を撒いておけ」と言われたのが畑の始まり。ホームセンターで苦土石灰を買ってきて、畑に撒き撒き。数日してから、農家さんがトラクターで耕しに来てくれることに。ちょっと楽をしてしまいましたが、田舎では、家庭菜園の畑を農家さんがトラクターで耕しに来てくれるのは、それほど珍しい話ではありません。 田舎には助け合いの文化があるんですよね。ありがたや、ありがたや。

苗作りをする嫁さん

3月末頃には、夏野菜の苗作りを農家さんと一緒にしました。種を入れたポットは、農家さんのビニールハウスで育ててもらうことができたので環境はバッチリ。ここでもめちゃめちゃ楽をしています。耕してもらった畑は、クワを使って自分たちで肥料を入れて畝を立て、ビニールマルチを張りました。粘土質の赤土だったため、土はガチガチ。土の状態が悪く、このときにやった作業が一番大変だったな…と、今思い返しても思います。

ガチガチの土で、野菜が育つか不安だったんですが「ガチガチでも育つよ!大丈夫だよ~!がんばって~」と近所の方が応援してくれたのがめちゃめちゃ嬉しかったです。

じゃがいも植え

4月も中頃になると、苗が大きくなり定植をしました。 ピーマン、ナス、トマト、きゅうり、オクラ、ししとうなどなど…様々な野菜を植えましたが、大半の野菜はそれなりに育ってくれたのが嬉しかったです。

ナスは6月~10月後半まで、ピーマンは6月~11月前半まで収穫でき、めちゃめちゃ家計を助けてくれました。美味しかったし、うちに遊びに来た両親や友達にお土産でもって帰ってもらったり、シェアメイトにも食べてもらえたえたのが嬉しい。

その一方で、失敗もしています。きゅうりやかぼちゃはウリハムシの猛攻と梅雨の長雨で枯れてしまったし、トマトも長雨で白く変色もし、後半は微妙な感じでした。サツマイモは収穫まであとちょっとのタイミングで、イノシシにやられてしまったしね。でも、色々チャレンジしてよかった。

コンバインでそばを収穫する僕

自分たちの畑だけでなく、初年度はあちこちの畑にお手伝いにいきました。かぼちゃの苗を定植したり、収穫したり、じゃがいもを収穫したり、お米やそばをコンバインに乗って収穫したりと。あと、11月ごろには玉ねぎの苗を26万本も植えてきました。それはそれは大変で、腰がヒイヒイでしたよ。

でも、売る農業の達成感というのも体感できたのでいい経験でした。収穫以外の地味な作業も手伝えたのが良かったですね。中にはうまくいかなかったものも目にしたので、暗い一面もしっかり体験できました。

PART2(農業で満たされたもの)へ続きます。