「半農半X」という生き方を1年実践してわかったことPART2

自給的農業と好きな生業Xで生きていく「半農半X」を1年実践して、どうだったかをお伝えしたいと思って書いた記事のPART2です。

PART1から読みたい方はこちらから。

農業で満たされたモノ

玉ねぎの苗作りの1シーン

農業をはじめてから、心が穏やかになりました。満たされたからなんでしょうね。

自給的農業を1年実践してみて満たされたと感じるのは

睡眠欲:肉体労働の適度な疲労感で夜は爆睡できる
食欲:野菜で食卓が潤う、野菜の高騰とは無縁
達成感:仕事の成果が目で見て分かる
充実感:芽がでたり、収穫できたときの嬉しさ、飯もうまくなる
好奇心:調べた技術を実践する面白さ

あたりかな思います。

農業は、デスクに座りながらパソコンをカタカタとしているのに比べて、よっぽど健康的な生き方ができます。僕は農家さんみたいに毎日畑をしているわけではないんですが、畑をした日のほうが調子がいいです。頭は冴えるし、寝付きもよく、肩こりが緩和されます。適度な運動と日光浴っていうのが大きく関わるのかなぁと。

畑をした日は「今日の作業やりきったなー」と思い返しながらベッドに入り、5分も経たずに爆睡してしまいます。これはホントに最高ですね。気持ちよく寝れるってほんとにやみつきになるんですよ。反対に、畑をしない日は明らかに寝付きが悪いです。

ちょっとずつ成長するのは見ていて楽しい

気持ち的な面でも畑は最高に気持ちがいいです。種が芽吹いてウキウキ。手入れをしてできた野菜を見て嬉しくなり、食べてさらに感激できる…というのはお得としか言いようがないです。こんなに感動できる娯楽って他にないんですよね。ゲームでキャラクター育てても食えないですもん。

その上、お財布にも優しく、運動もできてフィットネスジムに通う必要もないなんて素敵過ぎません?畑をすることで、健康維持に掛かるコストが下がるんですよ。せっかく頑張って稼いだお金で、サプリメントとか栄養ドリンクを買って飲んでいたころを振り返ってみると「なんて効率の悪いことをしていたんだ…」と思うばかりです。

コストの話が出てきたので食費の話をしておくと、僕らは夫婦2人でだいたい1.5万円~3万円くらいの間の食費で生活しています。1人当たり0.7万円~1.5万円って考えるとめちゃめちゃ安いですよね。これでも僕は「贅沢してるな~」って思います。

りんごやバナナ、ヨーグルトなんかを毎朝食べているし、間食にはスナック菓子ではなく果物を食べています。発酵食品の納豆やキムチなんかも買ってガンガン食べています。これは農とは関係ないですが、我が家は海沿いなのでお魚を釣ったり、もらえたりする機会も多く、お刺身がたんまり食べられる日も珍しくないんです。こんな贅沢なご飯を毎日のように食べているのに、1人1.5万円/月って安すぎます。

収穫した野菜と釣った魚の食卓!

実は、1人暮らしのときには毎月の食費1.5万円を目標にしていた時期があったんですが、そのときは質素な食事ばかりでした。その日に安い野菜だけを買って、下茹でして冷凍したりもしたし、お肉なんかは使いすぎないようにラップで50gずつに区切って冷凍してました。おかずを食べるとお金が掛かると考えていたので、1ヶ月で10kgもお米を食べてたほどです。それが今や、お米を食べる余裕がないほどのたくさんのおかずが食卓に並ぶんですよ。

「今日も晩ごはんゼロ円!」

とかいいながら夫婦で満足しています。

野菜が自給できると、うまい飯が食えてお金がかからないというのは紛れもない事実です。

また、食と睡眠はサボると絶対にパフォーマンスが落ちます。血眼になってお金を稼がなくてもたらふく食べられるというのは、農のある暮らしの一番のメリットじゃないでしょうか。

農のスタイルの変化

キノコ菌を育てる炭素循環農法の土

農業が楽しくなってきて、はじめは0.5アールほどだった畑も、現在では2アールくらいに拡大しました。

肥料や農薬を使って野菜を育てる「慣行農法」
雑草も生やして野菜を育てる「自然農法」
微生物を育てて野菜を育てる「炭素循環農法」

の3つの農法をそれぞれの圃場で実験しているという形になりました。

1年でこれだけアレコレの農法に手を出すというのは、正直言って微妙だと思うんですが、とにかく楽しいんですよね。アレコレ実験して研究熱心な農家のことを「篤農家(とくのうか)」というそうなんですが、将来僕はその部類に入りそう…。頭でっかちにならないように気を付けたいところです。今は炭素循環農法という農法に夢中…

売る農業をしていないからこそ、これだけ自由に研究できるんでしょうね。この辺りが充実感の秘訣かもしれません。

種イモ80kg!

またその一方で、じゃがいもを1反(1000㎡)やってみることになりました。こちらは自給農とは違い、売る農業。師匠にトラクターを借りてチャレンジしてみます。こっちは師匠の教えに忠実にやっていきますよ!

農業ってほんとに、色々な欲求を満たしてくれるものだなと思います。そんな充実感のせいでか、僕ら夫婦は、限界集落で畑をするようになってから必要なものしか買わなくなりました。たまに買うのは生活用品や畑や林業に使う道具なんですよね。変な雑貨とかブランド品で欲求を満たさなくていいんです。お金を使う頻度が減った分、いい道具に投資するようになったのも農のおかげかもしれません。

PART3「Xの移ろい」に続く…