「半農半X」という生き方を1年実践してわかったことPART3

自給的農業と好きな生業Xで生きていく「半農半X」を1年実践して、どうだったかをお伝えしたいと思って書いた記事のPART3です。

PART1から読みたい方はこちらから。

「X」の移ろい…仮のX「Webライター」

パソコンの前でドヤる僕

農のある暮らしを実践するかたわら、生業となる「X」は、この一年で大きく変わりました。今住んでいる集落に引っ越してきた去年の今頃(2020年1月~)の「X」は「 Webライター」。ネット上の記事を書くのが仕事でした。

この頃は、ネット上で仕事を取ってきて稼ぐことがほとんどで、ネットとパソコンさえあれば仕事ができていました。Webライターでの収入はそれほど多くはなく、月に10~20万円程度。それでも、場所に縛られずに通勤する必要もなくパソコン一つで稼げるという利点は大きかったです。しかし、 ただ1人で一日中パソコンと向き合うのは、目標がないとなかなかのエネルギーが必要なんですよね。

Webライティングは、苦痛ではありませんでした。そうは言っても、それほど好きな仕事ではないというのが現実です。ただ、Webライティングを継続できていなければ、今のライフスタイルは絶対に手に入っていなかったと思っています。

僕がWebライティングを継続できた理由には「一時的な稼ぐ手段」として割り切ったのが大きかったと思います。「一時的な稼ぐ手段」であれば、やりがいもクソもありません。ただ「こなすだけ」です。ほとんどの人が、学生時代のアルバイトにやりがいなんて求めませんよね。「遊ぶためのお金を楽に稼げればいいや~」って人がほとんどのはずです。正直言って、僕にとってのWebライティングはそんな感じです。

「雑な仕事をしている」と、勘違いされると困るので言っておくと、僕は仕事に関してはわりと丁寧です。雑に仕事をするのではなく、クライアントさんに気持ちよく仕事をしてもらうためにも、しっかり押さえるべきポイントは押さえていました。短時間でそこそこのお金を稼ぐには雑な仕事では駄目なんです。クライアントさんの役に立つことを考えるのがとても大切です。「お互いに気持ちよく」が僕の仕事のモットー。このとき「やりがい」は別のところに向けていました。

いなフリの1シーン

ちなみに、僕が稼ぐ手段としてWebライティングを学んだのが「いなフリ(現ワークキャリア)」です。「いなフリ」は、1ヶ月でガッツリとWebで稼ぐスキルを身につけるの合宿。今の能登との縁もここから繋がりました。

「いなフリ」に行ってなかったら、半農半Xの実現にもさらに時間がかかっていたと思います。ちなみに、2年前の2019年4月までは、僕も大阪で会社員をしていました。4月の有給消化期間中に「いなフリ」を受講して、その後そのまま能登の「ぼりちゅに邸」に引っ越しました。その後は、この記事で解説した通りです。2年足らずで半農半Xって実現できるんですよね。

いなフリで学んだスキルと自分で実践してみたものをかけ合わせた「Webライティング講座」もほくほく邸では毎月実施しています。これが意外と人気なんですよ。

「X」の移ろい…実現した理想の「X」

ほくほく邸の玄関でパシャ Photo by サニー

Webライターを頑張れた理由には、理想のXである「田舎体験シェアハウスを運営する」という目標があったからです。2020年の1月~5月ごろまでは、Webライターをしながらシェアハウスになる建屋の改修作業をしていました。

シェアハウス「ほくほく邸」を立ち上げたのは2020年5月。このころは知名度もなく、人を集めるのに血眼になっていたのを覚えています。「人が来なかったらどうしよう…」という恐怖心と毎日戦っていました。限界集落でシェアハウスに人集めるなんて「絶対ムリ」って言われるのが当たり前ですしね。昨年は人を集めるのに必死すぎて、せっかく来てくれた人と100%向き合えてなかったようにも思います。この点はめちゃめちゃ反省しています。

シェアメイトとの素敵なひととき

ほくほく邸の開業から1年経った今は、地道な発信活動や利用してくれた人の口コミなどもあって、たくさんの方からお問い合わせをいただくようになりました。シェアハウスの収益やほくほく邸で実施しているWebライティング教室の収益の割合が徐々に大きくなり、パソコンを使った仕事の割合も最低限に減らしています。とても嬉しい話です。

家賃の安い田舎で、野菜を作っていれば生活に掛かるお金なんてほとんどありません。家賃、光熱費、通信費、車の維持費くらいしか掛からないんですよ。ど田舎なので家賃は激安だし、ウェイトの高い食費も自給農で極端に低くなりますしね。月に10万円も稼げば節約を意識しなくても貯金もできてしまいます。

固定費が低いと、小さな事業であっても軌道に乗りさえすれば、なんとかやっていけます。今現在は、ちょっとした安定期まで辿り着いたような気がしていますね。理想のXにたどり着き、自由な時間が増えてきました。

今年はシェアハウスに来てくれた人ともっと色々な活動ができるし、農業にももっと時間が使えるようになりました。これから時間ができたからこそ、新しいチャレンジとして「売る農業」をしてみようと思ったんですよね。

「農で満たされたモノ」と「理想のX」の2つがあると、メンタル面も非常に安定してきます。まだまだこれからではあるものの、ワクワクが止まりません。ここまでワクワクするのは小学校時代、釣りに出かける前夜以来じゃないかなぁ。

PART4「半農半Xで人間らしい暮らしを」に続く…(2021/3/25更新予定)