「半農半X」という生き方を1年実践してわかったことPART4

「半農半Xという生き方」を1年実践して、どうだったかをお伝えしたいと思って書いた記事のPART4です。

PART1から読みたい方はこちらから。

半農半Xで人間らしい暮らしを

土をポットに入れる農家さん

農があることで、本来の人間らしさを取り戻したような気がします。

人間らしい生活を手に入れるには、

  • バランスの取れた食事
  • 適度な運動
  • 深い睡眠

この3つが必要だと僕は考えていますが、農に携わるだけでこの3つは手に入ります。繰り返しになる部分もありますが、大事な話なのでもう一度。

バランスの取れた食事は野菜を作っていると勝手に摂れるようになります。なぜかというと、野菜を育てると意識しなくても食卓に野菜が増えるから。できた野菜を捨てるのって、めちゃめちゃ後ろ髪引かれるんですよね。腐らせないようにって思うと勝手に食べる量が増えちゃうんです。

また、夏はピーマンやナス、トマト。秋は玉ねぎ、さつまいも、レタス。その季節ごとに食べられる野菜が変化するんです。畑をやっていると一年を通していろんな栄養素を取り入れられます。一時期は偏食になっても、一年トータルで考えるとバランスがいいんですよね。

チンゲンサイや小松菜の菜の花 ほろ苦くてうまい

クマは冬眠から目覚めると苦味のある山菜や野草を食べて排便を促すそうな。人間も同じで、春は春、夏は夏で、旬のものを食べるのが体にとっていいんじゃないでしょうか。

現代人の食事はたくさん働いているのにお粗末です。一人暮らしをしている知人に聞いた話なんですが、仕事の勤務時間が長くなればなるほど、食事にはレトルト食品とかインスタント食品が増えるそうです。レトルトやインスタント食品ばかり食べているとプラスチックを食べているような気分になって「なんのために働いているのか」と考えるようになり幸福度がめちゃめちゃ下がるそうな。

やっぱり食と幸福度の関係性は深い。「そんな仕事は辞めて畑のできる田舎へおいでよ!」と言いたいくらいでした。食べるって幸福に直結するので、サボっては絶対にダメです。食を豊かにするには農のある暮らしが一番いい。

土を耕すウチの嫁さん

食も豊かになる上に、農に携わると運動量が増えます。

  • クワを振る
  • 野菜の手入れをする
  • 畑を歩く

これだけでも結構な運動になるんですよね。それこそ都会の人は、体力がついていかなくて途中で諦めちゃうほどのいい運動になります。朝イチに軽く畑仕事をするだけで、全身の血流がよくなって、頭が冴えるようになりました。畑仕事はパソコン仕事にもとてもいい影響を与えてくれます。肩こりも減りましたね。

朝イチの散歩中に見つけたフキノトウ

最後は睡眠。農に携わって1年で最も変わったのはこの部分。畑仕事で疲れると寝付きがよくなるというのは間違いない事実です。でも、よく眠れるだけじゃないんですよ。夏って暑いですよね?夏の暑い時間帯を避けて畑仕事をするためには、早起きするか夕方しかありません。でも、夕方って昼間の暑さが残っているのでそこまで涼しくない。となると、朝イチに作業するほうがいいんです。

「夏は朝イチに作業したいよね」という思いから、春になる前から体を慣らすために早起きをするようになりました。最近では朝6時には起きています。その結果、寝る時間が21時~22時くらいの間になるようになったんですよね。22時~深夜2時って、眠りのゴールデンタイムって言うそうなんですが、その時間バッチリ寝られるのは幸せです。疲れも取れやすくなりました。朝の時間に余裕ができると、散歩もするようになったので適度な早起きは得しかないです。

農でクリエイティブな「X」を作る

畑仕事のためにとアームカバーを作る嫁さん

健康的で人間らしい生活ができるようになると、自然にクリエイティブな思考ができるようになりました。

「次はこういう事業をやりたい!」
「こうすればもっとシェアハウスが良くなるんじゃないか?」
「畑仕事のためにピッタリサイズのアームカバーを作ろう!」

と楽しく考えられるように。睡眠をしっかり取って、眠気や疲労感がなくなるとパフォーマンスも上がりました。PART3でお話した「生活維持費が下がると必要な事業収入のハードルが下がる」ところと相まって、より気軽に新規事業に手をつけられる面白さもあります。こうなってくると「農」が新たな「X」を生み、その「X」でできた豊かさが、またさらなる「X」を生む好循環になり、どんどんと楽しくなってきます。

僕は「もっともっと」という資本主義がイヤになって都会から離れました。収入は一旦わすれ、農に触れて、楽しい生き方を追求しようと思い行動してきましたが、不思議と収入もついてくるものです。どうも死なない程度の収入とは、ハッピーについてくるものらしい。でも、「もっともっと」って欲からはなかなか離れられそうにありません。矛盾を抱えつつ、少しまいったなぁと思いながら暮らしています。自分を納得させるのが一番の課題です。

そんなことはさておき、僕は土と生き、クリエイティブで楽しい人生を模索し続けてみます。