【DIY】木材ワークトップってどう?加工のポイントとレビュー
メーカー製のキッチンワークトップはステンレスや大理石が一般的。
でも、自作するとなるとちょっと話は変わってくる。
ステンレスはオーダーすると高いし、大理石はもともと高い。
となると、木材にするのが最適では…?となった。
「木材で耐久性は大丈夫なの?」
「木材の施工性は?」
「材料はどこで購入したの?」
というような疑問を持つ方のために、今回施工した木材ワークトップの紹介をしていきたいと思う。
木材を購入した先も紹介するので、悩んでいる方の参考になれば幸いだ。
自作キッチンに最適な木材は?
冒頭でも少し触れたが、自作キッチンに用いるなら、木材のワークトップが最適だと思う。
木材なので、自分で切ったり削ったり、ネジ留めできるだけの施工性の高さが魅力だ。
私はキャビネットもすべて自作したので、既製品のように寸法はバッチリ出ていない。
歪んだキャビネットに合わせて自分で切ったり削ったりできる応用性は、ステンレストップや大理石トップには真似できないはずだ。
ただし、木材ワークトップには注意する点がいくつかある。
- 柔らかい材料を使ってしまうと凹んでしまう
- 熱にあまり強くない
- コーティングしないと耐水性が低い
上記の点を考慮すると、密度が高く水に強い木材を使用する必要がある。
今回選択したのは「ナラ材」だ。
↑写真は未コーティングの状態
最後まで「タモ材」と悩んだが、木目の優しい感じが気に入って「ナラ材」にした。
「ナラ」は「ジャパニーズオーク」とも呼ばれる。どんぐりの木といえば誰でもわかるはずだ。
ナラ材は硬く、水に強い。その耐水性からウィスキーの樽に使用されるほど。
ワークトップによく使用される木材としては「ウォルナット材」「メイプル材」なども使われるが、この辺りの材料は少し価格が高くなってしまうので却下した。
材料はネット通販で購入
材料はネット通販で購入した。
ネット通販とはいっても、ちゃんとした木材屋さんだ。
「マルトクショップ」というところで購入したが、サイズなども指定して購入できた。
マルトクショップでは、材料も色々選択できるし、規定サイズ内であればすぐに価格も表示してくれる。
完全な無垢一枚板だと高すぎるので、今回は集成材を選択した。厚みは25mmだ。
集成材は、細かい無垢材を接着剤で張り合わせた材料のこと。無垢一枚板よりも反りが出にくいので、メリットも大きい。
マルトクショップで嬉しかったのが、シンクの入る部分をくり抜いてくれてことだ。
当初は自分でカットするつもりだったが、加工してくれたことでひと手間減った。
自分でカットしていたら、もっとガタガタの切断面になっていたはずだが、かなりの高精度でカットしてくれたのでとても嬉しい。
見えないところとはいえ、ここまできれいにカットしてくれると気持ちがいいし、仕上げの作業もラクラク行えた。
ただし、角穴の4隅はピン角ではなくRがついてる。これはエンドミルを使用して加工しているからと思われる。ピン角にしたい人は要注意だ。
今回注文した内容は
材種:ナラ集成材
ワークトップサイズ:2200mm(長さ)×650mm(幅)×25mm(厚み)
角穴サイズ:755mm×455mm
価格は送料込みで28,820円だった。
個人的にこの価格に対しての満足度は高かった。
仕上げとコーティングはしっかりと
仕上げは結構丁寧に行った。
タモ材は水には強いそうだが、コーティングをしっかりしないと長期間使っているとさすがに傷んでくる。
コーティングの前に、しっかりとサンダーを当てて表面の凹凸をとっていく。
仕上げはランダムアクションサンダーで200番から400番まで当てた。
次は、コテバケを使って、油性のウレタンニスを薄く塗布していく。
油性ウレタンニスはホームセンターで購入した。
寒かったのもあって、塗料の伸びが悪かった。なので、うすめ液を使用して粘度を下げて使った。
塗りすぎると乾くのが遅いし、あまりきれいな塗膜にならないので薄く塗る。
塗膜がしっかりと乾燥したら、再びサンダーを当てて、表面に凹凸がなくなるまで丁寧に仕上げる。
なかなか凹凸が無くならないからといって、躍起になってしまうと素地が露出してしまう。そうなったら塗装を再びしないといけないので大変だ。
当然、私は何度か削り過ぎた。
削ったらまた再びコーティングし、乾いたらまた削るを繰り返す。
私は、このサイクルを5回ほど繰り返した。
天板の仕上げPart2
今日はこの作業を2回やってます。
気温が低いせいかなかなか乾燥してくれない… pic.twitter.com/V9wPHpL0Jy
— ほくと@古民家セルフリノベーションおじさん (@hokuhokuto1) February 1, 2020
最後は、耐水ペーパーを用いて水研ぎをした。
#600→#800→#1000と水研ぎしていけば、光沢が出てくる。
↑仕上げるとピカピカだ
シコシコと仕上げるのは大変だが、表面がつるつるになってくるのはとてもうれしい。
作業時の写真を撮り忘れたのが残念である。
シンクとの間はしっかりコーキング
最後はシンクをカポッとはめるのだが、水漏れしないようにしっかりとコーキングをする。
普通のコーキングガンと「防カビ材入り」のコーキング材を使用した。
コーキング時の写真は撮っていなかったのでないのだが、コーキングには「クリア色」のものを使用した。
おそらく、シンクとの間にコーキングを施すなら「クリア色」が目立たず最適だと思う。
写真をみてもコーキングされているかほとんどわからないはずだ。
施工後一ヶ月ではびくともしない
丁寧に仕上げたおかげもあってか、一ヶ月程度ではワークトップには全く痛みも出ていない。
ナラ材は、硬さがあるのでちょっとものを落としたからといってヘコまないし、なんと言ってもキッチンが明るくなる。
これから数年使ってみないと耐久性はわからない。だが、今の所感じているのは、かなり耐久性がありそうということだ。
木材独特の柔らかい雰囲気のキッチンがほしいという人は、木材ワークトップを是非検討してみてほしい。
ちなみに、ほくほく邸に住めばこのキレイなキッチンを使用できるぞ。