生タコの皮は食べちゃだめ?タコの毒について調べてみた

生タコってなんであんなに美味しいのだろう?でも、生タコの場合、皮はむかないとダメだとか。

地元の漁師さんに「生タコの皮には毒がある」と言われ、「それ、ホント?」となったので、その真偽について調べてみた。

生タコの皮を食べちゃだめな理由とは?

↑タコの皮を剥いでいる様子

漁師さんに「毒がある」なんて言われてしまうと真偽が気になってしまう。調べてみたところマダコやミズダコの皮には毒はないらしい。一安心である。(以下、タコ=マダコ、ミズダコとする)

しかし、「生タコの食べ方」を調べてみると、どの調理方法をみてもタコの足の皮は剥がしているものばかりだった。場合によっては、吸盤まで切り落としているものもあったくらいだ。

ではなぜ、タコの皮を剥がすのかを調べてみたところ「タコの皮やヌメリには雑菌が多いから」だそうだ。そのまま食べてしまうと、雑菌によってお腹を壊してしまう可能性が高いらしい。

吸盤にも雑菌はいるそうなので、人によっては吸盤も取るのだとか。私は何度も近所の漁師さんに生タコを頂いて生で食べているが、吸盤は食べても平気だった。なので、吸盤に関してはあまり気にする必要はなさそうだ。何より吸盤のコリコリした食感が美味しいので、吸盤を取ってしまうのはもったいないといえる。

結果として煮沸消毒になっている茹でダコの場合は皮を食べるのも全く問題ないが、それでも事前に塩もみしてヌメリ取りを行うのは雑菌が多いからだそう。

タコの足先を切る理由は?

ついでに気になったので調べてみたのが「タコの足先を切る」理由についてだ。

誰に聞いたのか覚えていないが「オスのタコの足先には毒針がある」と言われた記憶がある。念の為、これまではオスのタコの「足先1cm」ほどを切る人生を送ってきた。

「オスのタコは吸盤の大きさがランダムで不揃い」、「メスのタコは吸盤の大きさが均一」という違いがあるので、タコのオスメスの見分けはかんたんにつくのだが、そもそもタコの足先に「毒針」はあるのだろうか?結論から言うと、懸念していた「毒針」はないのが真実らしい。

では、なぜタコの足先を切る習慣が浸透しているのだろうか?答えは単純で「料理の際に足先は見栄えや食感が悪いから」ということらしく、毒針の件は、料理人が弟子に調理方法を教える際の方便だとか。うちのじいちゃんは割烹料理人だったので、もしかすると、母親からそういった情報を聞いたのかもしれないな…と思うと妙に納得がいった。

家庭では見栄えや食感をそこまで気にする必要はないので、これからは全部食べてしまおうと思う。しかし、生の場合は皮が剥がしにくいので雑菌の観点から食べない方がいいようだ。

この話を知って、今まで捨ててきたタコの足先がもったいないと思ったが、タコの足先を食べるために人生をやり直そうとは思えなかった。

じゃあタコには毒はないの?

毒の話がよく出てくる「タコ」だが、本当に毒はないのかというとそうではないらしい。

実はタコの「唾液」には毒が含まれているとのこと。獲物を捕まえたときに、噛み付いてプチュっと傷口に注入して麻痺させるそう。

タコの唾液には「チラミン」と「セファロトキシン」が含まれているそうで、「セファロトキシン」はタンパク毒だそう。当然、人間の体もタンパク質で出来ているため、痛みや腫れ、麻痺などを引き起こすようだ。

タコに噛まれると痛いとよく聞くが、これらの毒が原因でなかなか引かない痛みを引き起こしているのだろう。ちなみに、タコやイカの口は、クチバシ状になっていて「カラストンビ」と呼ばれる。「カラストンビ」は貝みたいな硬さで、結構尖っている。毒の痛みだけでなく、物理的な痛みも相当なものだろう。タコやイカの口の近くにはできる限り近づかないようにしたい。

注意が必要な猛毒タコ「ヒョウモンダコ」

1点例外があるのが「ヒョウモンダコ」の存在だ。殺人ダコとも呼ばれ、強力な神経毒「テトロドトキシン」を唾液や筋肉・体表に含む。「テトロドトキシン」はフグの毒と同じ。その強烈さがよく分かるだろう。

日本では小笠原諸島以南の温暖な海に生息していたが、近年は近畿や九州、関東でも捕獲や目撃がされている。これは、温暖化によって海水温が上昇しているからだそうで、これからも生息域を広げていくことが予想される。

体長10cmの小さなタコで、刺激を受けたり興奮するとヒョウ柄のような模様に変化する。ヒョウ柄の部分に青い色が入っていたら「ヒョウモンダコ」で間違いない。「通常のタコとなんか違うな…」と感じたら絶対に触ったり食べたりしないようにしよう。

まとめ

今回のまとめ

  1. タコの皮には毒はないが雑菌が多い。生食時は剥いだほうがいい。
  2. タコの足先には毒がない。茹でダコなら食べてヨシ。
  3. タコの唾液には毒がある。噛まれないように注意しよう。
  4. ヒョウモンダコは絶対に触っちゃだめ。生息エリア拡大中。

マダコやミズダコには毒がないのがわかって一安心。タコは美味しいので、これからもたくさん食べていきたい。タコはミネラル・タウリン補給に最適だぞ。

ちなみに、筆者の運営するコリビング「ほくほく邸」ではしょっちゅう美味しいタコを近所の漁師の方にいただける。田舎暮らしを楽しみながら、能登の美味しいタコを食べたい方は要チェック!

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