春の味覚「コシアブラ」その採り方と生息域

コシアブラという山菜を知っているだろうか?

春の山菜といえば「タラノメ」や「ふきのとう」などを想像する人も多いだろう。その独特の風味は天ぷらやおひたしにするとたまらない。

しかし、そんな山菜たちよりも私が愛してやまない山菜がある。それが「コシアブラ」だ。今回は「コシアブラ」の採れる場所や料理の方法について紹介していこう。

コシアブラはどんな山菜?

コシアブラはウコギ科ウコギ属の木で、山菜のコシアブラは春~初夏に生えてくる新芽を指す。北海道から九州までほぼ日本全国で採れる。地域や標高によって異なるが、おおむね4月後半から5月末ごろまで採取できるはずだ。

コシアブラの木は10~20m程度と比較的大きくなる。細く白い幹や枝をしているのが特徴で、森の中を歩いていると結構目立つ。そのため、山菜初心者であっても比較的見つけやすい。木が1本あるとその周辺に群生している場合が多いので、1本見つけたら周辺を探してみるといい。

コシアブラはブナの林や杉の林などによく生えており、暗いところよりも明るい場所に生えやすい。木の新芽なので、目線よりも高い位置にある場合も多いが、腰ほどの高さの若木でも新芽を出している場合も多い。新芽は葉が開く前後のものが美味しく、葉が開ききってしまうとちょっとエグミが出てしまう場合もある。

コシアブラの採取の方法は?

コシアブラの新芽を採取するのはかんたんで、新芽を根本からポキっと折って取るだけ。特別な道具は必要ないが、山菜採り自体が手を怪我しやすいので、ゴム製の手袋をしていくほうが安全だ。高い場所にある新芽を採るのであれば、カマや高枝切り鋏などがあると便利だろう。

↑新芽を根本からポキっと折るだけ

コシアブラの木は柔らかく、弾力があるため、ゆっくりと引っ張っていけばまず折れない。細い木であれば、根本から少しづつ体重をかけて倒していけば、手の届かない新芽もかんたんに採れる。大きな木の場合は、複数人で体重をかけて木の幹を曲げればかなりの数を採れるはずだ。ただし、木の弾力も強いので、体ごと飛ばされないように気をつけよう。

山菜と採る際は、ビニール袋はできるだけ避けたほうがいい。なぜなら、ヤブを歩いている最中に袋が破れてしまうからだ。せっかく採ったコシアブラがいつの間にか落ちていたなんてことになったら目も当てられない。山にいくなら布製の袋かカゴを用意していくのがおすすめだ。

コシアブラの絶品料理

コシアブラは、採取したあとできればすぐに食べたほうがいい。そのまま放っておくとすぐにしおれてしまうし、かといって冷蔵庫の冷風が直接当たると溶けてしまう。もし、保存するのであれば、濡れた新聞紙やキッチンペーパーにくるんで袋に入れておくのがいい。

採ってきたコシアブラは、ガクの部分を包丁で軽くとってから料理するのがおすすめだ。

私が好きなコシアブラの料理は

  1. 天ぷら
  2. こんてつご飯

の2つだ。

どちらも春にしか食べられないので、飽きるほど食べる。

天ぷら

天ぷらは、コシアブラのいい香りが活きる最高の料理だ。コシアブラの良さを活かすには、衣は少なめでカリッと揚げるのがコツ。

↑左がコシアブラ、右はタラノメだ

コシアブラには小麦粉を全体的にまぶして、少し緩めの天ぷら粉にひたしてから揚げるとカリッと揚げられる。180℃くらいの油で揚げ、火を通すのは1分くらいで十分だ。

こんてつご飯

白ごはんにさっと茹でたコシアブラとごま油、塩を混ぜるのがこんてつご飯。風味がたまらない。

さっと茹でたコシアブラをきざんで冷凍しておけば、ご飯に混ぜるだけでこんてつご飯ができあがる。

コシアブラの栄養は?

コシアブラには意外にもポリフェノールが含まれている。ポリフェノールは、抗酸化作用が強く、動脈硬化などの予防に効果がある。ポリフェノールが含まれている食べ物にはチョコやワインなどが有名だが、コシアブラのほうがよっぽど健康に良さそうだ。

他にはケンフェロール、イソクエルチトリンといった、血圧を下げる効果のある栄養素が含まれている。

天ぷらにしてしまうと余分な油を摂ってしまいそうだが、こんてつご飯ならサラッと食べられてとても美味しい。

まとめ

コシアブラを採るなら明るい林をよく探してみよう。白い細い幹が特徴だ。林に入るときは安全第一。

採ったら天ぷらかこんてつご飯が美味い。天ぷらは一番うまいが、ちょっと脂っこいのでこんてつご飯が最高だぞ。