僕の行動理念と地元の期待への答え方

ここ数ヶ月、ほくほく邸がかつてないほどに注目を浴びています。そんな中で、地元との関わり方などについて聞かれる機会も増えてきました。自分がどういう行動理念を持ってシェアハウスを運営しているのかや、高まりつつある地元からの期待にどう答えていくかについてまとめました。誤解を生みやすい内容になっているので読んでやるという方は、どうか最後までお読みください。

活動の源は「利己心」

地域との関わり方についてお伝えする前に、前提となる僕の考え方についてお伝えしていきたいと思います。

僕は「利己心」をとても大切にしています。なぜなら、利己心がなければいいモノ、いいサービスは作れないと考えているからです。利己心とは、他人の利益よりも自分の利益を優先する心のこと。これだけ聞くとゲスな感じがすると思うので、じっくり自分の気持ちを言葉にしていこうと思います。

現代の生活はお金がとても大切ですよね。でも、僕はお金がすべての生活が嫌で、お金中心の都会生活から能登のど田舎に生活の拠点を移しました。今は半自給自足的な生活をしています。その結果、お金から少しだけ距離を置くことができました。

ただ、田舎での半自給自足的な生活でも現代社会ではお金が必要です。家賃や光熱費、税金、年金、ガソリン代などなど、様々な場面でお金が必要な場面に出くわします。当然、生活費は稼がなければなりません。田舎に来て会社員というのは、自由度が低いなと考えていたので、生活費を稼ぐ手段の一つとして、ほくほく邸というシェアハウスを作りました。

ほくほく邸は「社会貢献」とか「地域おこし」が目的のシェアハウスではありません。長期的にしっかりお金を稼ぐことが第一の目的です。「銭ゲバじゃねーか」と思われるかもしれませんが、僕は利己心があるからサービスが向上すると思っています。

長期的に利益を出していくには「信用」がとても大切です。「ほくほく邸で体験したことで考え方が大きく変わった」「ほくほく邸でできた人とのつながりが心の支えになった」そんな風に思ってもらえるような環境作りができてこそ、ほくほく邸は多くの人に利用され、愛され、その結果利益を出してくれると考えています。

僕はこの日本でトップレベルに「田舎シェアハウスの在り方」について考えている自信があります。他のシェアハウスでは体験できない、ほくほく邸ならではの「コト」を作り出すのが僕の使命です。「お金を払ってほくほく邸に住んで良かった」と思ってもらえるように、僕はこれからも活動していきます。

「社会貢献」や「地域おこし」を言い訳にして、ろくでもないサービスを作るなんてことはクソ野郎のやることです。誰も幸せになりません。

利己心によってあらゆる面で進化していく…この考え方こそが僕のベースとなっています。

お金以外の「利己心」

先程、利己心についてお金の話だけしましたが、お金以外の目的ももちろんあります。

一つは、ど田舎の生活でも新しい風を入れ続けること。

二つは、友達になるような若い世代を近所に増やすこと。

これらは「利己心」に基づいた目的で、あくまで自分のためです。

利己的に行動した結果、若者が増えて地域が活性化したというのであれば僕はバンザイです。しかし、「若い人を増やして地域を救う」なんて利他的な考えに基づいて行動しても、なかなか最後までやり抜けません。

あらゆる面で利己的に考え、進化させていくことが大切なのです。

オーバーフローが原則

僕は「他人を幸せにするならまず自分が幸せになるべき」だと思っています。

なぜかというと、幸せでない人から施しを受けても嬉しくないからです。生活が苦しそうな人からお金をもらっても、なにか引っかかって嬉しくないですよね。ちょっと余裕がある人にお金をもらわないと嬉しくないものだと思います。幸せも同じです。

楽しそうにしている人のところには、自然と楽しそうにしている人が集まってきます。反対に、楽しくなさそうにしている人のところには、人はほとんど集まってきません。倒産しかかっている会社に就職しようとは誰も思いませんよね。余裕がないとダメなんです。余裕ができると自然と余裕は溢れ出していきます。僕はこれを「幸せのオーバーフロー」と呼んでいます。

田舎の幸福度が高いのには「オーバーフロー」が深く関わっています。田舎の家庭菜園では、野菜が病虫害によって枯れ、少なくなることを計算に入れて多めに作ります。そして、思ったよりも順調に収穫でき、余ったときに近所の人におすそ分けするのです。自分の利益のために最善の行動をした結果が、他の人のお腹を満たす結果になるというのは素晴らしいことです。

このオーバーフローの原則があるからこそ、僕は「利己心」というものをとても大切にしています。自分が幸せになれば、周りにも幸せは伝播するのです。

期待には答えません

ほくほく邸が軌道に乗ってきました。とても嬉しいことです。順調に物事が進むと「もっと空き家を活用して、もっと沢山の若者を呼び込もう」という声も出てきました。でも、僕はそんな期待には一切答えようと思っていません。なぜなら、僕の集客力や管理能力では、うまく運営できないことが容易に想像できるからです。

そもそも、僕がやりたいことでなければ、僕の力は100%発揮されません。僕の場合、やりたくないことをやろうとしても20%くらいの出力しか出ないでしょう。気が進まないことをダラダラとやっても結果は出ません。もともと力がないのに、20%ぽっちの力で何ができるというのでしょう。僕の力では100%で挑まないと結果は出ないと思います。

それに、やりたくないことをやっても僕自身が幸せになりません。これはオーバーフローの原則に反します。寄せられる期待には様々なものがありますが、僕がやりたいことでない限り、一切期待に答えようとは思っていません。僕がやりたいことと期待の声が合致したときには全力で取り組みます。やりましょう!その時は。

困っている人いたとき、余裕があれば助けます。余裕がなければ余裕がないといって断ります。利害が一致したときにともに行動したり、借りができたときに助けたりするだけで十分だと思うのです。Win-Winの関係になったとき、全員が幸せになれるはずです。奉仕の心はいりません。

僕は「地域おこさない協力しない隊」です。自分が満たされたときにいつの間にか「地域おこし協力隊」になっているかもしれません。